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スケールアウト感覚的快感(アグバータワー)

  • Posted by: 藤田祐一
  • 2006-05-30 Tue 22:48:15
  • 建築
バルセロナ
アグバータワー(Torre Agbar)

20060530223236.jpg


スケールアウト感覚的快感

昔、オリックスのエースで阪神に移籍した後引退した
星野伸之という名投手がいました。

彼は高校生でも投げられる130kmの速球が精一杯だったのに、
打者からすると160kmぐらいの速球に感じられて簡単には
打てなかったらしいのです。

そのヒミツのひとつは、90km台の超スローカーブ。
40kmのスピード落差が130kmの直球を160kmの
剛速球に錯覚させるというのがそのカラクリなのですね。

何の話かというと、僕はこのバグアータワーを見た後で
実際の高さを知ったときに、この話しを思い出したのでした。

現地では、ほんとにデカイと思ったんです。

ここの前にはガウディのサグラダファミリアを訪れて
呆然としながら「ガウディ何しとんねん、やりたい放題か!」
と独り言を繰り返していたのに、
ここでもまた「ジャンヌーベルお前もか!」と。

大げさではなく、感覚的には500mぐらいあるだろうと
思っていました・・・
でも実際は140m程度しかないのです。

周囲に高い建物がなくいきなり突き出た格好になっているのと、
その威容とも異様とも言える突然変異的な佇まいが
感覚を麻痺させるのですね。

20060530223609.jpg

六本木ヒルズなんてオモチャだな、と思ったのに
実際にヒルズは238メートル・・・

つくづく人間の感覚は「差異(ちがい)の程度」で
印象づけられるものだな、と痛感しました。

ひとつのものが突出していて(とんでもなく抜き出ていて)
他に比べるものがないとき、その突出(とんでもないもの)は
自分の感覚をスケールアウトしてしまって、
その状態を適切に把握することができなくなる。
20060530223305.jpg

通常の感覚スケールが機能麻痺状態になると、
眩暈がしたり、気持ち悪くなったりもしますが
裏腹にそれが言いようのない快感であったりもします。

昔、椿昇というアーチストが「現代アート作品をつくるひとつの方法は、
とにかくとてつもなくデカイものをつくることだ」と言っていましたが、
これを見てその意味がはじめて納得できた気がしました。

それにしてもこのカタチはいかがなもんでしょう?
(個人的には悪くないと思いますけど)

「このフォルムは男根のメタファーとして・・・」
なんて気取って言うまでもなく、
「男性のシンボルそのままやん!」って感じですが、
設計した本人(ジャンヌーベル)いわく
「これは単なるファラシズム(男根主義)の建築ではない。
サグラダファミリアがそうであるように、バルセロナを抜ける
風に合わせた外観なのだ」そうです。

原文がないし、あっても分からないので
なんとも言えないのですけど、素直に受け取ると、
「単なる男根ではなく、バルセロナを抜ける風に合わせた
外観をもつ男根だ」ということでしょうか?ジャン先生?
(また、誰かに怒られそう・・・)

20060530223318.jpg



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