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文明の立体交差点(イスタンブール)

  • Posted by: 藤田祐一
  • 2006-11-29 Wed 20:19:55
  • 都市空間
トルコ共和国
イスタンブール

日本は歴史的に、まずはじめは
中国・朝鮮から学び、続いて西欧から学んだ。
次は、まあオリジナルを作る時期なんだろうけど、
まだイスラム文化から多くを学べるんじゃないだろうか・・・


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文明の立体交差点

そもそもイスタンブールやトルコに興味を持ったのは、
昨年にバルセロナを旅したことから始まっています。

ガウディの初期の作品であるカザ・ビンセンスなどは
イスラム建築の引用と影響がモロに窺えますが、
そういった直接的な事例に限らずバルセロナ(カタロニア)の文化にとって
イスラム文化とは、料理における隠し味のように、
「コクと旨みの素」になっているような気がしたのです。

20061129193824.jpg

歴史的に見れば、8世紀から13世紀ごろまでイベリア半島は
イスラムの支配下にあったわけですし、アルハンブラ宮殿で有名な
グラナダがキリスト教勢に取り返されるのは15世紀ですから、
強い影響が残っているのは当然ですね。

そして、昔世界史で習ったようなうろ覚えの知識を必死に
呼び起こしてみると、そうしたキリスト教世界とイスラム教世界の
押し合い圧し合いで主役を演じたのが確かオスマン帝国で、
その首都が現在のイスタンブールだったな、と。

そこで初めて世界地図を広げてみるわけですが、
そのポジショニングがあり得ないぐらいに絶妙なわけです。

よく言われるのが「ヨーロッパとアジアの架け橋」であり、
実際イスタンブールの街はボスポラス海峡を挟んで
ヨーロッパ大陸側とアジア大陸側に分かれているのですが、
それはイスタンブールのことであってトルコのほとんどは
アジア側に位置しています。
しかし、そのちょこっとヨーロッパ側に位置するというところが
イスタンブールの面白さの原点になっている気がします。

20061129193910.jpg

ボスポラス海峡

さらに旅の下調べで初めて知ったのですが、
トルコの下の西半分は東地中海にあたります。
(上は黒海でさらにその上がロシアやウクライナです)

また東のアジア側と言っても実際は現在のシリア、イラク、イランと
接しているので中近東と隣り合っているといった方が実情に近く、
その向こうに中央アジアやアフガニスタンやパキスタン、インドの
姿が見えてくるのですね。

文章ではわけ分からないですね。ぜひ地図でご確認ください(笑)

さてイスタンブールに話しを戻すと、まず地理的に極めて
特殊なのですが、それに加えて歴史・文化的な紆余曲折が
この都市の面白みを二乗、三乗にしています。

330年にローマ帝国のコンスタンティヌス帝が遷都して以来、
1000年以上に渡ってビザンツ帝国=東方キリスト教世界の
最重要拠点でしたが、15世紀にオスマン帝国に占領されてからは
一転して広大なイスラム帝国の一大拠点となり、20世紀前半に
帝国から共和国に移行するものの現在までその流れが
続いているわけです。

大雑把に言えば、キリスト教文化の地層の上に
イスラム教文化が折り重なっているのです。

つまりイスタンブールの都市の性格は、キリストとイスラムという
現在も対立し合う2大世界宗教の異種配合から生まれている
と言えるかもしれません。

そして忘れていけないのが、イスタンブールを手にするということは
アラブから北アフリカをも含む東地中海の貿易の覇権を手にするということでした。

そんな文明・文化が入り混じりながら繁栄を続けてきた
筋金入りの国際都市が、面白くないわけありませんね。

初日の朝、街へ出る前に泊まったホテルのテラスから
マルマラ海を眺めてみると、無数のタンカーが停泊していて
「ここがイスタンブールなのだなぁ」と実感がこみ上げてきました。

20061129193900.jpg

そして視点を丘の方へ移動させると、ブルーモスクのシルエット…
(実物として)見たことのない建築造形の輪郭に、胸が高鳴るのでした。

20061129200107.jpg


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