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跪かせる空間(東京カテドラル聖マリア教会)

  • Posted by: 藤田祐一
  • 2006-07-10 Mon 20:38:54
  • 都市空間
東京カテドラル
聖マリア教会

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跪かせる空間

故丹下健三の最高傑作とも言われるこの教会は、
日本において初めてとも言える特殊な空間を具現化した
のではないか、と思います。

キリスト教的な精神がここまで徹底的に空間化された教会
として、日本初だったのではないかという意味で。

大聖堂の中央に佇むと、
8面の双曲抛物面に取り囲まれて
巨大なコンクリートの塊の隙間に
自分がポツンと取り残されたような気分になります。

自分の存在を超えたものに圧倒される感覚。

何か目に見えない巨大な存在に
覆いかぶさられるような息苦しさと同時に
太い腕で抱きとめられているような安定感。

この有無をも言わさぬ空間の中にいると、
精神は他と切り離され「弧」の状態になっていきます。

そして「素」の自分、「裸」の自分と向き合うことになります。

そこは無力で、取るに足らない自分を見つめる場所なのです。

自分の無力さや小ささを直視することで
人は頭をたれ、跪かざるおえなくなる。

20060710184843.jpg 20060710184634.jpg

20060710184726.jpg

しかし、それは人を絶望させるための空間である
ということではありません。

灰色のコンクリートに囲まれた空間の正面には
一筋の光が導き入れられています。

跪いた人はその光に向かって祈るでしょう。
ある人は救いを求め、ある人は自己の向上を求めて。

求める人と伴に上昇してく光の道が示されているのです。

20060710184828.jpg 20060710184858.jpg


このように心理プロセスを周到に織り込んで
これほどの求心力をもった空間構成は、
世界でもそんなに多くはないのではないでしょうか。

ある種、操作的であるとも言えるし、
ひとつの方向を厳格に強いてくるような
父性(男性)原理の空間とも言えるかもしれません。

同じ教会でも、村野藤吾の母性(女性)的な空間構成とは
対極にあって、とても興味深いですね。

ただこの教会の空間のあり方は極めて西欧的で
日本人にどれほど馴染むのかな?という気もします。
(建築空間としてはひとつの頂点を成す傑作だとは
思うのですけれど)

「個」として自分と向き合い、「個」として神と向き合い
「個」の意思として信仰を誓い、救済を求める。

そのようなメンタリティはもともと日本人には
備わっていなかったと思いますし、
西欧・近代化から100年以上経った今も
日本人の精神構造は完全に西洋人化したわけではなく、
複雑に分裂したまま、相変わらずユルーく、生温い
母性的な逃避場所を求めているような気がするからです。

20060710184622.jpg 20060710184755.jpg


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