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モダニズムについて

モダニズムモダニズム(modernism)#近代主義のこと。20世紀初頭の実験的な芸術運動。(本項で記述)19世紀の末、カトリック教会で起こった運動で、現代にふさわしい信仰を主張し、異端とされた。モダニズムは20世紀以降に起こった芸術運動を指す。モダンアートともいう。伝 (more…)

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非モダニズム的モダンの可能性(自由学園・明日館)

  • Posted by: 藤田祐一
  • 2006-10-17 Tue 19:10:49
  • 建築
東京都豊島区
自由学園 明日館2

事務所の近くの公園でまったりしていると蚊に食われた。
なんか年々蚊の生息期間が長くなっている気がする。
体質的に虫の毒に弱いので、蚊の大群を密閉した部屋に
全裸で手足を縛られたまま閉じ込められるという拷問を思いついた
あぁ考えたくもない…


20061017185426.jpg20061017185437.jpg

20061017185448.jpg20061017185458.jpg


フランク・ロイド・ライトの空間2
~非モダニズム的モダンの可能性~


前回は、ライトがつくったこの空間には
「包み込まれるような安心感や安定感と
流れていくような流動感や自由な感覚」が
共存している、と指摘しました。

このことは、20世紀に主流となったモダニズム建築とは異なった
建築空間の可能性を考える上でとても重要なことだと思います。

20061017185411.jpg


無茶を承知で大雑把に言えば、
モダニズム建築とは産業革命以後、
機械文明の進展と神を頂点とする階級社会の崩壊を
背景として生まれてきたものですね。
そしてその前提には理性を重んじる思想から生まれた
市民革命という歴史の流れの大転換があります。

神や教会を頂点とする共同体の壁が取り払われ
自由でオープンな新しい時代精神に対応するかのごとく
軽やかで明るく、重力を感じさせない建築表現が誕生し、
ガラスや鉄筋コンクリートといった新しい素材や技術革新が
その新しい表現を支えました。

ヨーロッパ出身のコルビジェやミースがそのモダニズムの
流れを完成させたのはご存知の通りです。

一方ライトはアメリカで生まれ育ち、アメリカの土着性に
こだわり続けた人です。
若い時、欧米建築界のエリート養成機関であったフランスの
美術学校へ留学するチャンスも断っているようですね。

コルビジェやミースもこのエリート主流組と戦った人たちですが、
ライトは独自の立場を貫き、正統派の古典主義派にも
コルビジェたちのモダニズム派にも与することはありませんでした。

それにはトランセンデンタリズムというアメリカ独特の
思想的な背景があったように思います。

「神が絶対で人間は無力であり、神への全面的な帰依を強いた」
17世紀のアメリカで支配的であったカルヴァニズムに対して
トランセンデンタリズムというのは、人間が理性的存在であることを重んじた
合理主義思想のユニテリアニズムから発展した思想です。

20061017185518.jpg

「ウォールデンの森」で有名なソローや詩人のホイットマン、
思想家のエマソンなどがその中心的人物で、その思想のエッセンスは
 
 自然の中に神性を見出し、キリスト教だけでなく、すべての
 宗教を肯定し、人間の自由と平等を強調するとともに、
 既成のルールに捉われない、個々の人間が自然に感じる   
 直感とスピリット、内面(精神)を重視したこと

にあると言われています。

そしてライト一家はエマソンをはじめこの思想を熱狂的に
信奉していたのですね。

僕にはこのことが、ライトがモダニズムに限りなく接近しながら
袂を分かつ結果になった基点のように思えます。
(実際モダニズムの先駆者的要素もあったのですが)

どちらも神や権威からの重力から逃れ、
合理性や理性を重んじ、人間の自由や平等を
新しい空間の原理に置いたところは共通しています。

モダニズムはそこから均質でユニバーサルな抽象空間へと
向かっていきますが、ライトは違います。

自由で平等な精神がいきいきと躍動する空間として
土地風土に根ざした「自然」へと視線が還流していくのです。
少なくともライト建築の初期~中期はそうだと思います。

20061017185528.jpg

そしてその自然とは北アメリカ大陸的な自然でした。
北ヨーロッパの深く、暗く、恐ろしい原生森林とは異なり
大らかに広がりを持つ草原林や共生可能な森でした。

そのことがライト建築の空間に包まれるような心地よさを
与えるとともに、人間を飲み込んでしまうことなく自由な
精神を保持し得ている要因のひとつだと思うのです。

モダニズムは人間精神を開放し、自由で平等にしましたが、
逆に均質で画一的な、拠り所のない不安定さを生みました。

20061017185539.jpg

ライトの建築にはそのジレンマを乗り越える新しい可能性が
21世紀の今でも豊富に残されているような気がするのです(つづく)                        

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