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空間の分子記号(自由学園・明日館)

  • Posted by: 藤田祐一
  • 2006-10-30 Mon 23:47:55
  • 建築
東京都豊島区
自由学園 明日館

来週からトルコです。見たいものだらけ・・・
いい歳して体力勝負のスケジュール組んでしまった・・・


20061030233041.jpg


フランク・ロイド・ライトの空間3
~空間の分子記号~


ライトの初期~中期の建築デザインを特色づけるものとして
パターン化された幾何学模様があり、この明日館にもそれが
いかんなく発揮されています。

20061030233221.jpg 20061030233212.jpg
20061030233253.jpg 20061030233230.jpg

人によっては過剰でうるさいと感じるようですが、個人的には
今でもまったく古さを感じさせない普遍的領域まで高められた
魅力の尽きないデザイン手法だと思います。

デザイン手法というと誰にでもできてしまいそうですね。
実際一見すると、単純な原理から導き出されるシンプルな
パターンのバリエーション展開でしかないように見えます。

グラフィックデザインを専門とする人ならすぐに出来てしまいそうな・・・

でも、おそらくやろうとしても「もどき」しか出来ないと思います。
現代の高級住宅や高級マンションでもライトの装飾イメージだけを
安易に引用したような「もどき建築」をたまに見かけますが、
何かが決定的に違うのです。

でも何が違うのでしょう?

20061030233541.jpg 20061030233552.jpg
20061030233602.jpg 20061030233615.jpg

ライト自身いろいろなところで自分の幾何学デザインについて
語っているようですが、僕が強く惹かれたのは、

「室内の正方形は、やがて立方体に発展してゆく過程である」

という趣旨のことを述べていることです。

ライトは室内を装飾・デザインしようとして幾何学(正方形)を
単純に適用していったのではなく、それはむしろ空間が生まれ
出てくる過程の痕跡のようなものだ、ということですね。

ライトの師匠にあたるサリバンや1890年から1910年頃に
欧州のデザイン・建築界を一世風靡したアールヌーボーは、
草花などの植物をモチーフにそのままデザインに取り入れ
有機的と言われる表現を展開しました。

しかし、ライトは自然物をそのまま模倣するのではなく
そのエッセンスを抽象化(パターン化)した・・・
ここまでは一般に言われていることです。

重要なのは、それを単純にデザインモチーフとしたのではなく、
空間生成のプロセスと融合させたことなのではないか、
と思うのです。

20061030233810.jpg

ライトはおもしろいことに、抽象化した幾何学パターンを
空間構成原理とする手法を編み出したことで、オランダの
デ・ステイルという抽象芸術グループなどに影響を与え、
コルビジェ、ミースで完成を見るモダニズム建築の先駆けと
なるような功績を残しながら、対極にある「有機的建築の人」
と呼ばれ、自らもモダニズムを否定していました。
(ま、ライトはミースは認めていたみたいですけど)

興味深いのはライトの抽象が、ミースのような均質な
ユニバーサル(金太郎飴)空間へ向かわなかったことです。

そこには先にあげた「空間生成のプロセス」という考え方が
とても深くかかわっていると思います。

ライトが目指した有機的建築とは草花などのような自然物を
そのままモチーフとして表現しようとするものではなかった。
生命力をもった空間、あるいは生命を躍動させるような
生きた空間を生成していくことだった。

その過程では、錯綜する無数の形態から幾何学形態が
抽出され、繫がり、組み合わされ、あるパターンを生成していく。

だから完成した空間に残された幾何学パターンは、
その空間という生命が生成される過程を表すひとつの記述言語、
例えば分子記号や分子合成式のようなものだった
とは言えないでしょうか。

地球上に無機物から有機物(そして生命)が生まれたことが
史上最大のマジック(錬金術)であったとすれば、
無機物(建築素材)から有機的な生命空間を生み出す
ライトの記述言語(幾何学パターン)が、
マジカルな様相を帯びていることにも納得がいきますね。

20061030233158.jpg


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