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生死一致空間(主水書房 「桜一色」展)

  • Posted by: 藤田祐一
  • 2008-04-03 Thu 21:25:01
  • イベント
大阪 堺市 主水書房
片桐功敦 「揺れる 桜一色」記念花展

長所でもあるのだけど、大阪ピープルのユルーイ雰囲気や
緊張感のなさにうんざりすることが多い中にあって、
片桐氏の「ギリギリ・キワキワを進み続けよう」とする姿勢にはいつも刺激を受ける。
いつの間にか自分もユルユルの海に沈みつつあることを気づかせてくれる。


メイン


生死一致空間

今年も主水書房から案内状が届いた。

2006年の奇跡的な個展『桜5体』や『Still life』のあとで
片桐功敦がいったいどんな「桜」を活けるのか

たまらなく興味があったし同時に少し怖くて見たくない気もしていた。
(もちろん見に行くのだけど)

だって最高傑作らしきものを提示した後に
クオリティもテンションも落とさずに創作し続けられる人間なんて
そういない。

しかし、杞憂であった。
展示は素晴らしかった。想定外の素晴らしさだった。

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画像 151mini 縦4

『桜5体』とは対極的なアプローチだった。
『桜5体』はもちろん片桐氏でなくてはなし得なかった作品ではあるが、
その前提にあの桜との幸運な出会いが必要だった。

本人も語っていたが、あれが最高の魚をどう捌いて刺身にするか、
という類の技であったのに対して、今回は彼が持つあらゆる
スキルやノウハウを尽くして創りあげた創作料理だった。

しかし扱われているテーマに違いはなかった。

それは僕なりの解釈で表現すると
「死にゆくことと生きることが重なり合った空間から発せられる
生命の刹那的な美しさ」
のようなものである。

桜の花の寿命は短い。活けられた桜ならなおさらだ。
刻一刻と死に向かっている。
しかし同時に、桜は一瞬一瞬、己の生命をまっとうしている。

片桐氏は桜の生命ポテンシャルを全開に輝かせると同時に
然るべきかたちで終わらせる(看取る)という、
まるで天使と死神のような相反する所業を
同一の時空間でやりとげてしまう。

だから彼の作品は刻一刻と死へ向かうプレ死体のようであるのと同時に
刻一刻と生まれてくる新たな生命の息吹のようにも見えるのだ。

ラスト

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しかし考えてみるまでもなく、それは私たち人間を含めた
あらゆる生命の当たり前の様相である。

生きているということは刻一刻と死へ向かっていく、
死んでいくことだ。
逆に言うと、死んでいくということが生きることなのだ。

「生きる」と「死ぬ」は対立概念かもしれないが、
「生きていく」と「死んでいく」は同義概念と言ってもいいかもしれない。

どちらに光を当てるかの違いだといえなくもないが、
それよりは互いが互いを支えあう相補概念といった方が
近いのではないか。
両者が等価であり、表裏一体であるという認識のもとだけに
生命は刹那その真相を覗かせるのではないか。

だから僕たちの目を、時には魂を奪うような生命の美しさとは、
そうした生と死が重なり合った空間からのみ放出される。

僕たちは普段、特別な状況を除いて「死」を意識の外へ
追いやって生きている。

頭で「いつかは死ぬ」ということは理解していても
「一応いまは死なない」という前提で日々を送っている。

そういう意識のあり方が、本来重なり合っているべき
生死を分離させてしまっているとしたら

分離された生命からため息がでるような美しさが
放出されることはない。
それが現代の僕たちの姿なのではないか。

だから片桐氏のように引き離された生死を手繰り寄せ
一つの空間に重ね合わせることができるシャーマニックな存在は
現代において極めて貴重なのだと思う。

『桜5体』の記録をまとめた主水書房の新刊書『見送り/言葉』
の「帰心」というタイトルの文章の最後に

花は咲くことをあやまらない
   散るときをあやまらない

というフレーズがあった。

これを読んで
『今日は死ぬにはもってこいの日』という
プロブロ・インディアンの「口承詩」を書き留めた
本のタイトルを思い出した。
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